黄金森公園は、南風原町の東南の外れにあり、陸上競技場や野球場などの設備を持つ大きな公園。野球場の西には木々が茂る三百メートル四方程度の広さの小高い丘があり、その丘の地下には、陸軍が病院(沖縄陸軍病院・南風原陸軍病院)として使用した壕が張り巡らされている。崩落の危険があるため壕の中に入ることはできないが、地上から壕跡を巡ってみた。入口が確認できた壕は、「沖縄陸軍病院20号壕(第2外科壕群)」と「同24号壕(第1外科壕群)」の二つ。20号壕は、「19号壕」・「21号壕」と中で繋がっているという。壕自体は確認できなかったが、20号壕の近くに「16号壕」と「21号壕」、24号壕の近くに「散兵壕(交通壕)」の跡地を示しているであろう立て札を見つけた。写真は、丘の一番高いところの林縁に立てられていた、「大谷さん埋葬地」の立て札。大谷さんは今でもここに眠ったままなのだろうか。合掌。