上稲福集落

南城市大里字大城にある上稲福集落へ。集落の南西側から北の通信施設へと延びる中道沿い、集落南東部にある中森御嶽、集落東端にある仲村御嶽、集落南部にある戦没者慰霊碑〜稲福寺にかけての道沿い、集落の西側を通りギリムイ御嶽へと続く道を探索した。
中道沿いでは、中道入口の林の中の拝所、民家の隣の林の中にある殿ぽい拝所&小さな祠の拝所、稲福之殿、通信施設手前の拝所、通信施設の金網手前の拝所(⇒ 写真)を確認。最後の二カ所がおそらく、上御願(いいぬうがん、山グスク)という御嶽に関する拝所か。
小谷橋の南西側にある丘陵が中森御嶽。林の中に、小さな香炉が置かれた拝所があった。
仲村御嶽は、小谷橋から北西に見える崖淵上にある。御嶽の中心部っぽい場所は私有地のようだったので、外から眺めるだけにとどめておいた。御嶽へと続く崖淵の砂利道の脇に、東向きの拝所があった。
集落南部では、慰霊碑の道向かいの林の中、稲福寺へと続く小道の脇に、それぞれ拝所が一つずつあるのを確認。後者は今月作られたばかりの新しいもの。小道の終端には二重の石積みで囲われた大きな井戸がある。
集落西側の道では、井戸をひとつ確認。不法投棄が多く、道沿いの林縁はゴミだらけだった。

2013.05.11

『大里村文化財調査報告書第7集 大里村の民俗文化財』2005年12月 沖縄県大里村教育委員会

同書で確認。

稲福無線中継所の辺りがイーグスク。以下の記載がある。

  • p37 (1) イーグスク(上グスク)
  • p81 図版296
  • p100 地図



イーウガンは三つの拝所からなっている。以下の記載がある。

  • p37 (2) イーウガン(上御願)
  • p82 図版297,298,299
  • p100 地図

三つのうちの二つの拝所。もう一つは、中継所手前の農道にあるそうだ。寄棟作りの屋根石の祠があり、香炉が一基置かれている。



稲福殿については以下の記載がある。

  • p37 (3) トゥヌ(稲福殿)
  • p82 図版300
  • p100 地図

稲福殿の道向かいにある石について。

  • p37 (4) ノロの足置き
  • p82 図版301(だったかな?)
  • p100 地図



仲村御嶽について。図版で祠を確認。

  • p38 (5) ナカムラノウタキ(仲村の御嶽)
  • p82 図版302
  • p101 地図



中森御嶽について。図版で確認。

  • p38 (6) ナカムイノウタキ(中森の御嶽)
  • p82 図版303
  • p101 地図



中道にある大きな祠はイリジョー。イリジョーの屋敷内にあった円形掘抜きの井戸は枯れて、香炉が一基置かれている。井戸の図版は無し。写真の小さなほうの拝所がそうか。

  • p38 (7-1) イリジョー、(7-2) イリジョーガー
  • p82 図版303, なし
  • p100 地図

写真は撮れなかったが、イリジョーの前の道の奥のほうにも大きな建物があった。おそらく「イリ」。

  • p38 (8) イリ
  • p83 図版305
  • p100 地図




集落西側の井戸は「クラシミガー」

  • p39 (17) クラシミガー
  • p84 図版313
  • p100 地図