久場塘
字与那原の久場塘の拝所へ。久場塘(くばどう)を、同じ路地沿いの100メートルほど北にある久葉堂(くふぁどう --- あかぎ児童館の敷地内にある拝所)と混同していた。よくよく調べてみると両者は別の拝所だった。久場塘には天女の羽衣伝説、久葉堂には聞得大君に関する伝承がある。
与那原交差点から北(西原町方面)に向け450メートルほど進んだところに横断歩道の信号がある。その左の路地に入る。
最初の交差を右に曲がり、30メートルほど進んだ左手に、住宅に囲まれた駐車場に続く、短い路地がある。
駐車場の入口。左手に、ガードレールで守られた久場塘の拝所がある。御願の方がいらっしゃったので、しばし待機。
久場塘の拝所の北東向きの祠。右手前には「史跡 久場塘(くばどう)」の標柱。祠の正面には、「久場塘」「南風原村宮城区拝所 1955年4月5日建立」と刻まれている。
参考:
- 南風原町史編集委員会『南風原町史 第六巻 民族資料編 南風原 シマの民俗』2003年3月30日:「久場塘(クバロウ)」と記載されている。
- 「字誌宮城」編集委員会『字誌宮城』2009年(平成21年)3月21日:「クバドウ(久場塘)」と記載されている。宮城村と大見武村の御嶽。『クバダウの嶽』
- 角川書店『角川 日本地名大辞典 47 沖縄県』:コバダウノ嶽は宮城ノロの崇べ所。ウスクガー(御宿井)の羽衣伝説がある。『琉球国由来記』には「コバダウノ嶽(神名:一ツ瀬ノアマオレツカサノ御イベ)」と記載されている。
- 『与那原町の史跡』1995年7月 与那原町教育委員会:p54 久場塘(クバドウ)、「ウガンガマー」とも。南風原宮城の天女にまつわる拝所。