北中城村(熱田):熱田マーシリー

熱田マーシリー

北中城村字熱田にある熱田マーシリー(マーシリーグスク)へ。熱田マーシリーは、国道329号線沿いにある、樹木で覆われた大岩と小岩。
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二つの岩の間は窪地になっていて、昨日までの雨のせいか、かなりの量の水が溜まっていた。
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小岩の南側には、低い石垣で囲まれた三坪ほどの小さな庭のようなものがあった。拝所だということだが、香炉は置かれていなかった。北中城村のウェブ・サイトによると、熱田マーシリーには、白川桃原樽金と真鍋樽という、結ばれることなく死んでしまった美男美女がここに合葬されたという伝説が残っているのだそうだ。この拝所が、その墓なのかもしれない。
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北中城村(大城):ミーグスク


北中城村字大城にあるミーグスクへ。県道146号線沿いにあるチブガー庭園の後方の車両進入禁止の坂道を上ると、突き当たりに大城配水池の大きな水タンクがある。その水タンクの後方(東〜東南)の丘陵一帯がミーグスクの跡。チブガー庭園の駐車場の壁に描かれているイラスト・マップにミーグスクの大雑把な位置が記されているのみで、現地には、ミーグスクの場所を示すものは何もない。写真は、丘陵の北側の崖淵にある拝所。この拝所が「ミーグスク火の神」という拝所だと思うが、拝所には火之神の石は置かれていなかった。拝所の右側に石段のようなものがあったが、その先は深い薮になっていたため、そこに立ち入ることはできなかった。また、水タンクから拝所へと続く一本道以外の場所は森林や背の高い草の薮になっているため、道以外の場所を見て回ることもできなかった。

北中城村(大城)

大城グスク


北中城村字大城・荻道にある大城グスクへ。大城グスクは、大城と荻道にまたがる丘陵、イーヌムイ(上の森)にある。行き方はミーグスクのエントリを参照のこと。ミーグスクへ行く道の途中に、大城グスクへの入口がある。標識などは無いが、森の中へと続くそれっぽい小道を見つけるのは難しくはないと思う。入口を入り、森の中をしばらく歩くと、岩に囲まれた場所がある。このあたりがおそらく、大城ノ嶽(神名:カナヂヤノ御イベ・イチヤヂヤノ御イベ)という御嶽。岩の上に香炉や石が並べられた拝所(⇒ 写真)、岩陰に二つの厨子瓶が置かれた墓らしき場所を確認。御嶽の左後方の山道を少し進んだ右手、薮の中に、野面積みの石垣の一部が見えた。山道をさらに奥へと進んでみたかったが、薮が深かったので、それ以上進むのはやめておいた。