高良にある世名城グスクへ。グスクの西側から中心部へと向かう砂利道沿いに、南南西向きの名のない石積みの拝所、「上ヌ城」(エン佐久間之殿)の拝所、「中之殿」、「中之殿カー」を確認。砂利道沿いの山手のほうには、古墓もいくつかあった。上ヌ城の近くには「下ヌ城」(佐久間之殿)の拝所もあるらしいが、それは見落としてしまった。
砂利道の終端は広場になっていて、その一帯が世名城之嶽(世名城之嶽、神名:ユキアガリノ御イベ・ユキスイノ御イベ)という御嶽になっている。御嶽は二御前で、字世名城と字高良のそれぞれが祭祀を行っている。
広場の奥には、石垣で囲まれた上世名城(世名城之殿)の大きな祠がある。
祠の左手前には、「東りお通し」と「中・北山えのお通し」の、二カ所の遥拝所。
祠の右横には、祠を囲う石垣よりも低い石垣と、それに絡まるガジュマルの根元に香炉が置かれた祠がある。これが世名城の御嶽のイビのようだ。
祠の右後方には、「南山えのお通し」と「八重瀬えのお通し」の、二カ所の遥拝所がある。その後方には「城ガー(泉)」という石積みの小さな井戸。さらにその後方には、写真には撮らなかったが、石積みの小さな墓もあった。
高良北部の集落内に「タータヌ殿」(川田之殿)、西部の道路沿いに「イビ御嶽」を見かけたが、車を停める場所が無かったので、これらの写真は撮らなかった。またいずれ。