具志頭城内之御嶽

具志頭村の具志頭園地内にある、具志頭城跡へ。具志頭園地は、断崖絶壁の海岸が何キロも続く景勝地で、絶壁の上にある城跡地区と、絶壁の下にある海浜地区の二つに分かれている。後者のほうには良く行くのだけれど、今日は前者のほうへ。城跡地区とはいっても、グスクに関する遺構はほとんど残っていない。城跡の南のほうには、見張り矢倉の石垣の遺構があるらしい。写真は、城跡入口に建てられている「具志頭城内之御嶽」の小さな祠。

2013.05.25

『具志頭村の文化財 文化財要覧第1集』平成9年3月、具志頭村教育委員会

同書で確認(p26 具志頭城跡)

  • 城門右側に高さ2m、幅1.5mの野面積みの城壁が30mほど。物見台「高ヤックヮ」まで延びている。
  • 二の丸跡は城門を入って左右にある平地、窪地。
  • 本丸跡は城跡ない北東側。城内之嶽(神名:アカズ森之御イベ)がある。
  • 城内之嶽の前の広場は「トンマー」と呼ばれる。ここに具志頭城之殿があったのではないか。
  • 北にミドリ城がある。見張り所。

霊石について(p40 具志頭城の霊石)

  • 高さ3尺くらいの石垣で囲まれた拝所が城内之嶽(神名:アカズ森之御イベ)。その岩が具志頭城の霊石で、具志頭城の守護神である。
  • 祠は具志頭部落が建立したもの。